BearLog PART2

暇な中年の独り言です

2月12日 教授に捧げる展覧会からのお土産レモンタルト、その酸味に80年代的自分の「あおはぁる」想い赤面

 昨日無駄に遅くまで起きていたので今朝はのんびり。ジムは昨日行ったのでゆっくり朝食を食べ(珈琲まで淹れたよ)、風呂に入る。本当にのんびり。三連休最終日を飾るにふさわしいのんびりさ。

 そして徐ろに初台オペラシティのICCまで行く。「Tribute to RYUICHI SAKAMOTO」を観に行くためだ。

 考えてみればICC来るのは久しぶり。昔、いつだったか覚えていないが、ICCをうろうろしていたら浅田彰御大と遭遇したということをふと思い出す。思ったよりも小柄だったのが印象に残っている。そしてあの妙にキーの高い声。。。

www.ntticc.or.jp

 80年代〜90年代という自分が一番多感な時期を過ごした時代と教授の活動時期がほぼほぼ重なっていたこともあり、教授は未だに自分にとってはアイドルだ。後年の政治的な意思表示については賛否両論あるようだが、少なくとも芸術家としてだんまりを着込むことは政治的な問題を他人事としてスルーしているということと同値になってしまうということを考えれば、少なくとも自分事として引き受けようとした意志の顕れだからその立場はおいておいても、その姿勢については大変に立派なものだと考える次第。だからこそ、音楽に留まらない彼の活動にTributeする展覧会は観ておかなかければならないと思った次第。

 前にも述べたが、井の頭線沿線住民である自分からすると、オペラシティというのはDoor to Doorで30分もあれば着いてしまうので大好き。関係ないけど今度「トリスタンとイゾルデ」やるみたいだから行こうかな、なんて思っちゃう近さ。まあオペラもバレエもお値段は近くはないけど。特にバレエのチケットは入手しにくくなっているようだし。

 ということで、メディアアート的なものやカールステン・ニコライとのコラボレーションのドキュメンタリーなんかも会場で放映されていて思わず見入ってしまう。大画面でピアノを引く教授の姿を見るとこの人は既に鬼籍に入っているのにその姿はアーカイブ化されて我々がアクセスできるというのも不思議な感じ。

 関係ないけど、ここ最近自分を構成する原子(量子)は恒星や惑星、そして銀河を構成しているものと何一つ違わないという当たり前のことに気付いた。少なくとも教授を構成していた物質(と読んで良いのだろうか?)は宇宙にくまなく存在しているものに過ぎず、それが教授という人格を一時的に形成していたということの何たる不思議。そして我々自身が宇宙の一部に過ぎず、その体自体が宇宙を構成しているものと同一なのだと考えると、自分にとっては何だか新しい地平がぱっと開けたような気がして、日常に些細なことなんか結構どうでもよくなったということがある。死して死なず。そもそも生きているということ自体が傲慢なことなのかもしれないな、なんて思いながら教授の足跡を辿る。

 
 
 
 
 
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 などとアホな妄想をめぐらしているうちに一通り観終わってしまい、オペラシティの「ル・パン・コティディアン」で明日の朝食用にクロワッサン、そして今日のおやつ・デザート用にレモンタルトを買う。このパン屋さん、カフェも併設されていてコンサート等々の時間つぶしには最高。ベルギービールも飲めるし、美味しいし、大好き。レモンタルトはちょっと強めの酸味がかなり自分の好みなのである。

www.tokyooperacity.co.jp

 帰宅してから妻と話をしたり、能の稽古をしたり(面をつけて)、読書したり等々で時間がゆったりと過ぎる。友人と遊びに出ていた娘が返ってくる前にお腹が減って、妻ともどもレモンタルトと鮭おにぎり(ペットボトルをリサイクルしにセブンイレブンへ行った時買ってきたのだ)で小腹を満たす。

 夕食はピザーラ。明日からお仕事だから、ペースを調整すべく早めに寝ちゃおうっと。ではおやすみなさい。