BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 パンクで反権力だったことが彼の「魂」だと

 思う。彼の死に際して、こんなことをポストしているが、「ブルーズ」と言っている以上、それは反権力でパンキッシュな鋭さ、ということを意味していると言わないと誤解されるかなあと思い直し、追加補足。
 それはこんな映像を見てもらえば一目瞭然。

 質の低い悪ふざけと受け取られても仕方ないかもしれない。問題だと言えば問題かもしれない。でも、世界には色々な考え方があり、一つの考え方を正当化するためには、あらゆる考え方をごっちゃ煮にして、その中から自分自身でエッセンスをつかみ取る必要がある。これを低レベルの悪ふざけとして退けてしまうことは、それだけで世界が狭くなるような気がする。
 要するに、彼は誰よりも過激で政治的だったわけなのだ。
 そもそも、RCサクセションが、初めてテレビの歌番組へ出演したとき、ガムをくちゃくちゃ大暴れしたことを覚えている方も多いだろう。そのとき顔を顰めた方も多いだろう。マスメディアに対する彼の一貫した不信感を、このタイミングで、マスメディアが全て水に流して「彼はいい人、すごいミュージシャンだった」と言っていることも自分には解せない。彼の「FM Tokyo」の歌声を思い出せば、メディアの人々は彼の死を暖かく報道する気力も萎えるのではないか。人が死ぬとどうして全て美化されるのか、不思議だ。
 良い悪いは別にして。「パンク」や「反権力」というのは、そもそも良い悪いという価値基準で割り切れるものではない。彼は生まれながらにして、そういう人だっただけで、それが彼の体質なのだ。良い悪いではない。
 極端な行動や表現は、もう一つの真実を映し出すことがあることはお分かりだろう。
 要するに、彼の別の面をもう一度思い出すべきだということ。彼の「魂」は「ブルーズ」で「パンク」で「反権力」なのだ。
 そして「愛」と「平和」でもあるわけだ。

一瞬この事実をクマおたくは忘れていましたが、知人の某mixi日記にによって思い出しました。本当にありがとうございました。