久しぶりに庭掃除していたら、ソヨゴの根元に死んでいたカマキリ。
産卵終えたメスなんだと思うが、去年は暖かい日も多かったから長生きしたんだと思う。コイツの卵はキチンと冬を越しているのか、などと考えていたら自分の行く末に思いが向かい、何となく切ない気持ちになった。カマキリはある意味産みっ放しだが、人間はネオテニーな生物だから、産みっ放しにはできないわけだ。今朝も冬休みの宿題を遅々として進めない娘にイラついていたばかりで、この子この先大丈夫かと思ったのだ。でも私とて永遠に生きるわけではないから、死せるカマキリは老いていく私と多少なりとも重なって見えてしまったのだ。
話はいきなり無関係なところに飛ぶが、この前娘が面白いことを言っていた。HIKAKINのお母さんは私とあまり年齢が変わらないらしい。HIKAKIN親子を基準に考えると、私や妻が娘と一緒に過ごせる時間は短いのだ、と。お父さんもお母さんも年取りすぎ。なのだそうだ。もっと一緒にいたいのに。
泣ける台詞にも聞こえるが、私の面倒をもっと長いこと見てよ、と言っているようにも聞こえる。
カマキリの死骸を見ながら、そんなつまらないことを考えた。
蟷螂の骸眺めて 玉子らの行く末思う親の性かな
お粗末www