BearLog PART2

暇な中年の独り言です

3月11日 隆慶一郎先生の偉大な足跡はこんなところにまで

 朝一番、この時間帯に投資先の取締役会があったにもかかわらず、その時間変更をすっかり忘れてしまい、20分ほど遅刻してしまったのは誰あろう私である。

 その後午後出社して、投資検討先のマネジメントプレゼンテーションを受ける。なかなかしっかりしていらっしゃる感じのよい社長さんだった。屋久島在住だとか。ちょっとうらやましかったりするが、自分にはそういう場所で生活できるのかどうか、謎である。いいねえ若くて優秀って。

 帰宅してから、妻も娘もバレエのレッスンで遅くの帰宅になることを聞いていたので、家に残っていたカレーとナンを夕食にして、夕食のお供ということでネットフリックスで「機動戦士ガンダムUC」をだらだら見る。

 と、見ているうちに既視感に囚われ始める。

 あれ、おれはこの話を知っているぞ。知っているぞ。知っているぞ。

 何だっけ?

 そう考え始めて、はたと気がついた。これって私が愛してやまない隆慶一郎大先生の「吉原御免状」ではないか。「吉原御免状」は吉原の自治をめぐり、家康の書状の行方を争うというお話で、柳生新陰流も出てくるし、傀儡師、猿楽師等々がうごめく、網野善彦史学をそのまま小説にしたような面白いお話。確か直木賞候補にもなったはず(多分受賞はしていない)。

 そうそう。これこれ。これを初めて読んだのはもう何十年か前のことだが、「ガンダムUC」は明らかにこれを下敷きにしているぞ、と思い、さっそくGoogle先生にお問い合わせをしてみたところ、あれあれ。

animeanime.jp

 なんと! ストーリー担当の福井先生が自らおっしゃっているではないですか。自らの不勉強を呪う、というか、これを検索せずともなんとなく察知した自分の能力を褒めようという気もしないではない。

 こんなところにまで影響を及ぼすなんて隆慶一郎大先生、あまりにも偉大。

 このことに気付くとは、自分はまだボケてない。うれしいことだ。