BearLog PART2

暇な中年の独り言です

3月12日 それは趣味の違いなのだ、と言い切るしかないが

 朝一番合気道の稽古。

 雨が降っていたせいか、人数も少なくじっかり稽古できた。呼吸法、体操と続き、組み手。少しずつだけど技を覚えてきたような気がしており、合気道のOSのインストールは遅々として進んでいると考えて良いかもしれない。少しずつだけど稽古が楽しくなってきた。

 その後社内のオンラインミーティング。午後から出社、午後一番で来客。モノ作り、とか日本型イノベーションの創出等々、意気に感じるところは多かったけど、実際に投資できるかどうかは別。まあ検討はしてみようとぞ思う。

 その後短めのオンラインミーティングが続くが、少し辛かったのが出資依頼をお断りするミーティングで、お断りした理由を説明したところ。色々と理屈っぽくぐだぐだいったのだが、断られてしまった方からすれば「なぜ自分の意図を理解してくれないのか」「なぜ自分のビジネスが大きくなるのか理解してくれないのか」という点で平行線になってしまうのは致し方ないところがある。理由は色々あるけど、端的に一言で暴力的に単純化してしまえば、「そう囁くのよ、私のゴーストが」というのが本当は一番近い。だから理由は常に後付けた。もっともそう考えているのは自分だけかもしれないけれど。

 ってなかんじでちょっと後味が悪かった。出資はしないけれどもそれなりに自分が賛同するビジネスについてはできることについてはお手伝いするというのが自分の中のきまりでありルールなので、このスタートアップについてもできる限りでお手伝いしたいと思う。

 とはいえ、本件についていえば、自分が心惹かれた理由のところが実はマネタイズのポイントとはずれていて、その心惹かれたところだけを強調していると、いいところNPOとかにしかならないということもある。通常のベンチャーモデルでないと社会的なインパクトも起こせないということもあるかもしれないが、悲しい話、100億円台で上場した会社って社会的インパクトを起こしているのだろうか?とも思う。

 自分はかつて上場企業のCFOをしていた経験から、ファイナンスができてビジネスがきちんと回るのであれば無理して上場する必要はないということを割と真剣に考えている。まあ自分の職業を何だと思っているのか、というところはあるにせよ、上場が企業のゴールでないことは明らかだし、上場して得ることもあれば失うこともある。

 人は何かを得ている場合、必ず何かを失っているのだ。物理学の大原則である質量保存の法則、みたいなものだ。禍福糾える縄のごとし、ではなく禍福の総量は常にバランスしているものだ。

 などといっても、我々自身が他の人のお金をお預かりして運用している以上はちゃんとやらなきゃいかん、その一言ですべてが終わるような気もする。

 まあおじさんの繰り言である。無視してください。