BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 地獄からの生還(大袈裟だな)

 富士ヒルクライム、第三回。いよいよ当日……

 4時半。ゴロー氏持参の目覚まし時計の音で起きたら、

 雨

 が降っていた。しかもけっこうな量が降っている。

 そんなに行い悪いわけではないのに……。しかも、昨日バイク磨いたばかりなのに……。

 しかし、ここまで来たのに止めるわけにはいかない。宿が準備してくれたおにぎり三個をかきこんで、軽量化(笑)もすませ、アルファちゃんを駆っていざ会場へ……と言いながらも、雨雨雨で、気合いがまったく入らない。今年は多分2時間を切ることはないだろうと、レース始まる前から、早くも諦めムードが漂い始める。素人ヘタレホビーレーサーなんで、仕方ないか。
 会場に着いて、バイクを組んで、スタートまでひたすら待つ。アップしなければならないのに、雨降っているし、屋根のあるところの総面積も少ないし、だらだら濡れながら待つ。すっかりモチベーションは落ちている。
 そんなこんなで走り始めるのだが、スタートした直後の地点、みんなバイクを路肩において、一斉に林に向けてたち小便をしているのが、どうにもおかしくシュールな光景だった。十人以上が横一列に並んで放尿している様は、かなり異常だ(苦笑) 女子のスタート時刻が先だからできる芸当だな。S氏と大笑いする。そうこうするうちにタイム計測地点へ着き、事実上のレース開始。しばらくはS氏について行ったのだが、例によって坂に弱い私はあっさりちぎられる(笑) まあ毎度のことである。
 辛い荒行に近いレースとなった。
 雨脚も強いし、気温も上がらず、そもそもアップすら満足にしていないから、冷えた体をもてあまし、最初の5kmが事実上のアップになった。5km過ぎてから調子が出てきたが、しかし、去年よりもペースが遅い。やばいなあ……と思っている間にゴール前5km位の地点まで来てしまった。人間、辛くなると、どうやら記憶をうまく処理して、時間感覚を圧縮できるらしい、ということに気付く(笑)
 富士昴ラインは5合目のあたりで若干平坦になる。ここで最後の力を振り絞って漕いでみたのだが、去年は53-13くらいまで上げられた気がするのだが、今年は39-15が精一杯。雨による体力の消耗なのか、練習不足なのか、そもそも歳のせいなのか……ま、その全部が重なって、イマイチな結果となった。7時20分にゴール地点を出て、ゴールしたときの時刻が9時22分くらいだから、多分2時間キレていないと思われる。ああ、情けない……。 しかし、地獄はここからだった。
 5合目の駐車場が寒いのだ。歯ががたがたいう。休憩場で何か血糖値を上げようと思って、とりあえずスニッカーズを買い(うまかった)、ストーブで暖をとり、10時15分から下山開始。
 この下山が地獄! 寒いし、路面がウェットで気を遣うし。とにかく、登りよりも下りが辛いのは初めてだった。途中、路肩でとまって、泣きそうな顔をしている女子を何人か目撃。そりゃそうだろう。私だって、「こりゃヤバい」と思ったのは事実。
 しかし、決算発表を控え、かつ7月の披露宴を控え、この時期に落車して怪我をすると多方面の人々に迷惑をかけるという思いから、慎重を期して下山したものの、いきなり前を走っているヤツが急停車をし、間一髪で避けたってこともあったし、大変だった。
 ようやっと下山して、同行のS氏と対面。吉田うどんを食べて、温泉にも入らず、そうそうに東京へ帰ることにした。
 河口湖インターで中央道に乗るまではちょっと時間がかかったが、あとは渋滞知らず。いいかんじで、東京についた。

 東京についてからもイベントあり。
 例の披露宴の打ち合わせが19時からあるので、それに向けて銀座に外出。松屋で必要なグッズを買い、打ち合わせ。打ち合わせは無事に終了し、夕食をみかわやで食すことにした。以前から話だけだったので、「やっと連れてきてもらった」と妻はえらい喜んでいた。お約束の特選オードブルを二人でシェアし、それに加えてどうにも肉肉しい気分だったので、私はカツレツを食べた。妻はビーフシチューを食べていた。いつ来ても、みかわやの洋食はおいしい。

 帰宅してから、オランダvsセルビア・モンテネグロ戦を見てから就寝。サントスもロッベンぐらいのプレーができればいいのに……と思った。そう思ったのは私だけではあるまい(苦笑)