BearLog PART2

暇な中年の独り言です

雑記

肉体という呪縛から逃れ出るために

どこかで言ったことかもしれないけれども、小学校1年から5年までずっと小児喘息の治療をしていた。おかげさまで今は完治しているのだが、治療の間はずっと月曜日午後に学校を早退して病院へ行き、アレルゲン(ハウスダストだった)に慣れるための皮下注射を…

久しぶりに一気読みした「掃除婦のための手引き書」

掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集 作者: ルシア・ベルリン,岸本佐知子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/07/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る そもそもだいぶ昔に読んだ小説である。とはいえ、あまりに印象深かったので、…

新OSのインストール中につき……

1月19日にはまた能楽の発表会がある。 今度は「経政」という曲のキリを勤めさせて頂くことになっている。この「経政」は平家の貴公子、特に琵琶の腕が優れていた人で、一の谷の合戦で討ち死にしたけど、自らのお弔いの有り難さに幽霊となって現れる、という…

思春期はLOVETOXICとともに

www.narumiya-net.co.jp LOVETOXICというブランドをご存知だろうか? 実は私はつい最近知ったのだが、詳細は上記リンク先をご覧頂くとして、要するに小中学生の女子向けのファッションブランドなのだ。 誰から聞いたかって? 勿論、うちの娘である。 ここ数…

54回目にして思うこと

#誕生日ケーキ #誕生日 #ケーキ先日は54回目の誕生日でした。 私は西暦で言うと1965年10月25日に生まれているから、今年でちょうど54歳になる。なる、というか、なった、というか。なってしまった、というか。 どうでもいい話だが、私は自分の生まれた「10月…

かなり高い確率で起こるであろうことに遭遇した朝

朝、いつものように家を出て、駅に向かって地元の商店街を歩いていた。 いつもの通り、かなりぼおっとして。地元を歩いているときの私は本当にぼおっとしていて、酷いときには家族にあっても気が付かない時があるほどなのだ。いやはや、我ながら、そのダメ人…

豊洲市場に行ってみました

7月29日、娘の夏休みも本格化してきた時期である。基本的にはバレエの稽古と塾で忙殺されている娘であるが、学校の宿題の一環として水産業を調べるという課題があるようで、いい機会なので豊洲市場に行ってみようということになった。 午前中会社を休んで、…

すごく大事なことに気付いた(今頃かよ、と自分でツッコむ感じ)

今朝ほどとあるところにお伺いして色々とご知見を頂戴してきた。ベンチャーキャピタリストという職業には我ながらあまり愛着はないのだが、今朝のように面白い話(情報)に誰よりも早く触れることができるというのは、尽きぬ魅力ではある。 細かいことを書く…

「虐殺器官」をインスパイアさせたもの

伊藤計劃の「虐殺器官」については、私がいちいち言うまでもなく名作であることは明らかだ。 虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃,redjuice 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/08/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (14件) を見る…

自我は何によって担保されているのか?

まずは手短なところから考察してみる。ある特定の瞬間の自我とそこから一定時間経た瞬間の自我を考えてみたい。この二つの瞬間の自我が同一のものであるかどうか、ということだ。当たり前だろ?そんなん、という感じではあるが、ここではデカルトを気取って…

何が「リアル」を担保しているのか

こんな記事に衝撃を受けた。 www.technologyreview.jp 結局AIを使えばデジタルデータなんて、どうにでも加工できるし改竄できるということの、もっともインパクトのある事例だと思ったわけだ。 まあ昔から質の悪いアイコラなんていっぱいあったけど、AIを用…

女の子の脳、男の子の脳

引き続き、娘の勉強のお付き合いと格闘している。 勿論、別にそれだけやっているわけではない。仕事もしているし、能の練習もヴァイオリンの練習もそれなりにしている。勿論あまり上手くならないけど……。あ、仕事もやってますw ここ最近、毎朝娘が家を出て…

人の気持ちなんて簡単に変わる

珍しく妻からものを貰った。勿論誕生日でもないし、何か記念日系かというとそうでもない。ひょっとして自分が認識していないだけで、本当は何かの記念日なのかもしれないけど、、、と思って、随分と考えたけど、多分そうではない。 ダイニングテーブルの上、…

「ヴァイオリンって難しいよね」

ある朝、習い始めて7年目(のハズ)のヴァイオリンの練習が一段落してから、お茶でも飲もうと思ってキッチンへ行ったところ、妻がいた。 「いつも下手くそなヴァイオリンの音を聞かせていて、すまないねぇ」 と詫ておいた。そりゃそうだ。自分も言うのも何だ…

算数嫌いの小さな進歩

うちの娘は小学校5年生になるが、算数が大嫌いである。 計算ひとつするのにも、文句たらたらなんである。計算くらい、えいやっと気合を入れてやってしまえば何のことはない筈なんだけど、取りかかりも遅いし、実際の手順も遅い。 特に、5桁の数÷3桁の数みた…

かなり高確率で起こり得る未来

父は認知症の関係から高齢者向けの施設に入居した。母は独居している。ちなみに父が入居する施設と母が暮らす私の実家との間は徒歩15分程度の距離。弟は実家の比較的近所に住んでいる。そして私は母が一人暮らす実家の向いに住んでいる。 これが今の我が家の…

過去と現在と未来が交錯した瞬間

今日ちょっと色々と野暮用あって、地元の道をとぼとぼと歩いていた。 5月というのに大変に暑かった。 Tシャツ1枚しか着ていないのに背中にはじっとりと汗をかくほどだった。ただ歩いているだけ、なのにである。 昔はそのあたりをよく散歩したものだった。 …

お手本ノート

昨日、最初の職場からの永遠の先輩にちと相談事があるので夕食をご一緒させて頂いた。今回はその夕食の話ではない。 二人でワインを2本空け、ごきげんで帰宅した。 娘を私学に通わせてしまっているんで、平日は毎朝五時に起きるのだ。5時過ぎに起きて娘を起…

マルクス

別にどうということはないんだけれども、ウーバーやリフトの運転手がストやっているというニュースを聞いて、インターネットは古典的な資本主義を先鋭化させるツールに過ぎないのだということを改めて認識した。 インターネットが個人をエンパワーして云々、…

10連休中の過ごし方

歴史的な10連休だったのだが、備忘録的にどう過ごしたかをここに記録しておく。 4月27日 普通に娘の勉強の面倒をみて、ヴァイオリンのレッスンに行き、バッハの「ドッペル」を習う。このバッハの「ドッペル」は私の勝手な予定では、娘と一緒に弾く計画だった…

2月1日になると想い出す

今年も2月1日がやってきた(というか、もう過ぎた)。 2月1日というのは、皆様御存知の通り都内の私立中学入試の集中日なのである。 かく言う私も四十一年くらい前の2月1日に西日暮里にある某名門中学の入試を受けた口である。 2月1日は国語算数理科社会の四…

能楽とバレエについて

通常の舞台芸術の舞台装置では、ミクロコスモスをできるだけ正確に舞台上に再現することに力点が置かれていることが多い。物語が進行する環境等が、抽象か具象化はともかく観客が何らかの形で認識できるような形で明示されており、そこではマクロコスモスと…

「くるみ割り人形」を観て思ったこと等

だいぶ前になるが、12月23日に松山バレエ団の「くるみ割り人形」を観に行った。 もうここ5〜6年くらいは毎年年末には必ず鑑賞している舞台なのだ。 毎年毎年少しずつ演出が変わったりするところや、ディベルティスマンの「ギゴーニュおばさん」のところとか…

マルクス・ガブリエル

なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ) 作者: マルクス・ガブリエル,清水一浩 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/01/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件) を見る 妻が買ったものだが、横取りして読んでいる。話題の…

カマキリ

久しぶりに庭掃除していたら、ソヨゴの根元に死んでいたカマキリ。 産卵終えたメスなんだと思うが、去年は暖かい日も多かったから長生きしたんだと思う。コイツの卵はキチンと冬を越しているのか、などと考えていたら自分の行く末に思いが向かい、何となく切…

スラーの意味

ラモーのガヴォットを習い始めた。テレマン、バッハという目標に向けての小さな一歩なのであります。 Suzuki Violin libro 6-04 Gavotte, J.Ph.Rameau この曲。後半になって、ニ短調(だよね)に変わって三連符がどどどっと出てくる。こんなところ。 #ラモ…

発表会とその後について

#発表会 #師匠の言葉 #ヴァイオリンメトロノームで追い込んだけど、本番は大コケw コケなかった本番がないバイオリンは愛憎悲喜こもごも。人前でそこそこの演奏ができるのはいつの日か。失敗はきちんと反省してまた明日から前を向いて頑張ろう。次は、、、ど…

東京タワー

#東京タワー 昨日ちょいとした用事があって、東京タワーの近くまで行ったのでパチリ。周りは外国人観光客でいっぱい。みんなスマホでとうきょうたわtl一緒に自撮りに収まるという構え。東京タワーって個人的な感じではスカイツリーよりもフォトジェニックな…

セゾン文化

浅田彰【セゾン文化を継ぐ者は誰か】 - Linkis.com こんな浅田彰の文章を発見。80年代セゾン文化について。以下引用。 そこでは、世界中で話題になっている舞台や映画や音楽に触れ、世界のどこよりも簡単に前衛的な美術書やレコード/CDを手に入れることが…

堤清二、辻井喬

実は昔から堤清二は気になる人だった。裕福な家に生まれながらも全学連の活動家として共産主義者になり、そしてまた企業経営者になり、という流転的な人生もそうだけれども、何よりも経営者と作家・詩人という二足の草鞋を履き続けたというアンビバレントな…